お気に入りシリーズ★
今度は本・・るりっちは意外ですが、活字中毒なのです。
しかも 時代小説がお好きです♪
山本健一氏の「利休にたずねよ」は二日で読破。
これ・・流れるような文体が美しく、情景や質感まで浮かぶようでした。
直木賞をとられたそうで・・たしかに読み応えあり・・でした。
しかし お気に入りは 山本周五郎さんの本ですね〜。どれも秀逸・・そして心にぐぐっときます。
写真は「赤ひげ診療譚」という小説・・赤ひげ先生はブラックジャックのモデルみたいな先生なのですよ。
貧しき人からはお金はとらない・・でもぶくぶくと肥え太った役人さんの病人からはきっちりと取り立てる。
人間の光と闇をみつめながら 苦悶しそれでも その未熟な人間という存在そのものを信じ、愛し抜いていく・・なんというか涙・・です。
赤ひげ先生の言葉にこんな言葉があるのです。(去生=きょじょうは赤ひげの名前)
「見た眼に効果のあらわれることより、徒労とみられることを重ねてゆくところに、人間の生きる希望があらわれるのではないか。徒労とみえることに自分を賭ける・・と 去生は云った。
温床でならどんな芽も育つ。が、氷の中ででも、芽を育てる情熱があってこそ、真実 生きがいがあるのではないか・・。」
ちょっとガーン・・ときましたね。
まるでJHASの代表の先生の生き方みたい・・。
どんなに医術が栄えても、人の生きる力という薬にまさるものはナイ・・。
それは、現代も同じでしょうね。
生きる気力があっても どうしても死が差し迫って近づいてくる人もいれば、健康な肉体をもっていても 生きる希望すらみつけられない人・・さまざまです。
媚びではなく、いかに真に寄り添えるか・・いかに信じていけるか・・それは日々の私のなかにも 関わった人から思わせていただくことがたくさん あります。
人は時に間違うのです・・転びます・・ダークサイドに陥ることもある・・それでもなお、かちかちに凍った氷の下には まだ芽吹こうとしている芽がちゃんとあるのだと信じて、人に接していきたいです。
私が愛したT代ちゃん・・今は氷の下であがいているみたい・・。いや、あがくことも あきらめたのでしょうか。
でもね。。芽吹きをまっているよ。ずーっと待っていますからね。
あなたが自分らしく羽ばたける時を見守っているからね。